強い日差しをカット。
大変ご無沙汰しております、コイデです。
参議院選挙の投票日は打合せがありましたので、今回はイオンモール木更津へと期日前投票に行きました。
長女も先日18歳を迎え、成年に達しましたので権利を行使していただこうかと。
ワタクシ「せっ、選挙と、とかの投票みたいなカンジの行ってみない?」
長女「うんうん、行こうと思ってたよ。」
おぉっ!予想外な回答。
想えば長女がこの世に生を受け、まだ幼い娘が言葉らしきものを発し、初めて意思疎通を図れた時の感動がよみがえり、昨日のことの様に感じます・・・。
それが今では微分だの積分だのと、人の成長、いやもはや進化には驚いてしまいます。
調子に乗って成年における「権利と義務」について私見を語りだしたらスルーされましたが・・・。
↑ 投票を終えワタシをスルーしケンタッキーへと向かう妻と長女。
今年も暑い、いや暑すぎる夏がやってまいりました。
そこで今日は少し建物の窓にあたる日差しのカット、「日射遮蔽」のお話を。
私たちが住居をデザインする時に殊更気を遣う部分は、開口部の設計です。つまり家の窓や出入り口をどのような場所に、どのくらいの大きさ・種類の窓や出入口にしようか、という検討ですね。
↑ 南側の大きな窓の上に「ひさし」が設置されています。7月22日 午前11時46分撮影。
庇があるのでしっかりと掃き出し窓の下まで日陰になっていて、窓ガラスに太陽の日差しがあたっていません。
↑ もう少しわかりやすくしてみました。
オレンジの線が太陽の日差し。赤線が日陰となっている位置です。
もし、窓の上に庇や屋根がなかったら窓ガラスに直接太陽の日差しがあたってしまいます。
それでは、とても家が暑くなってしまいます。
室内が暑くなればエアコンの稼働も増え、電気代もかかってしまいます。
近年のサッシ・窓の断熱性能は素晴らしいと思います。
太陽の日差しを反射して熱を家の中にできるだけ入れないガラスや、ガラスとガラスの間に断熱の為にガスが入っていているものとか。
でもそれって限界があるんです。もちろん高性能なガラスやサッシを私たちも使用しています。
ですが、根本的な解決にはならないんです。
庇や屋根などの建物の造形で電気代も節約できて、より涼しく快適になるのがわかっているのなら必ず検討すべき事項です。
建築費用を削る為にこういった造形を設計しないのでは本末転倒です。
高価で便利な住宅設備を選択する前に、地味ですがこういった造形にしっかりと投資することで快適な生活を得ることができます。
↑ こちらは5月24日 午前11時10分。こちらもサッシ下まで陰が落ちています。
近年は5月でも夏のような日差しですよね。
一年の中で日差しが強くなる期間が長くなったことにも対応して行く設計が求められると思っています。
実際に設計する時は、建物が建つ方角、それぞれの窓の大きさ・位置などに合わせて庇や屋根の長さや幅・構造などを検討します。
太陽の日差しの角度も、内房総では夏至で78°弱、冬至で31°ちょっとと一年を通してかなり変化します。
夏は日差しをカットして熱を入れない。冬は日差しを採り込み暖める。
これからは夏だけでなく、一年を通して日差しをコントロールする設計において近年の気候変動を考慮する柔軟性が必要だと考えています。
という事で、高性能窓でも庇の無い家は 「SPF50の日焼け止めしっかり塗って帽子もかぶらず炎天下にいるようなもの」
対して庇をしっかり設計された家は 「日焼け止め塗って、100%紫外線カットの日傘さしているようなもの」
このくらい違います!(←乱暴。)
↑ 仕事中長女からワタシに送り付けられた、七夕の願い事。
乱暴な。
やっぱり成長してないか・・。
そげなこつ言う「権利」キミにはないぞ。