不便を活かす。
ワタシ以外の家族LINEグループの存在を知り複雑な心境です。
皆様こんにちは、コイデです。
一体、どのような運用がなされているのか気になるのは自分を説き伏せたいからでしょうか・・・。
ハイ、それでは見学会開催の告知を。
8月30日(土)より 住宅実例見学会 を開催いたします。
開催日程ですが、
8月30(土)・31日(日)の2日間は、袖ケ浦市で開催いたします。
9月6日(土)~14日(日)の9日間は、市原市で開催いたします。(市原市会場は平日も見学が可能です。)
どちらも建築が終わり実際に施主様が居住されていますので、建築計画に関する様々なエピソードを伺うことができる機会ですのでぜひご来場ください。
私たちは建築計画の際に暮らし方や間取りなどの要望だけでなく、現在の住居に感じている小さなストレスもお伺いするようにしています。
日常生活で不便を感じていてもスマートに解消するのが難しいことなどは、新築やリフォームの際に設計・建築側で提案できることもありますので。
現在感じているちょっとした不便さをひとつひとつ丁寧に掘り起こし、新しい住居の設計へしっかりと活かしていくことは、間取りの検討と同じくらい大切な要素です。
見学会会場となっている住居もそのような工夫が多くありますので、一部ご紹介しますね。
↑お引渡し前。皆でどちらの書を飾るか検討中。
施主様の書を飾るスペースをつくりました。
↑置き床(おきどこ)を設置して和の雰囲気に。
引越し前のアパートでは書道をされるスペースがなかった為、2階の仕事室に充分なスペースを設けました。
↑2階仕事室の壁。壁に黒い横棒を製作・設置。
↑近くで見ると、このような物です。何に使うかわかりますでしょうか?
↑正解は、このように作品を吊るしたり乾かす為の造作です。
タモ材にブラックで焼付塗装したスチールバーを取付け、書道紙をマグネットで挟んで吊るせるようになっています。
書道紙は大きいものもありますので高さは1.9Mにして、壁に墨が付着しないように壁から5センチ離れて吊るせるようにしました。
こうすることで乾燥も早くなります。
背面の壁紙は、汚れに強くかつ墨の色が目立たない素材・カラーとしました。
↑もうひとつ、リビング勾配天井の梁に設置したバーです。こちらはどうでしょうか?
そうです、「ぶら下がり健康器改め懸垂バー」です。
実はクライアント様からの懸垂バー設置のご要望は結構あります。
上画像の様に床置き器具ですと場所も取りかなり邪魔になってしまいますが、天井付近にありますのでその点は良いのではないかと思います。
取付け部分がなかなかしっかりとした造りなのですが、安全性を考慮し150キロの鉛直荷重を想定し製作しています。
施主様が高身長な為、握りバーの部分で2.3Mの高さになっています。
今回は設置高が必要だったので平天井より高い梁に取付けとなりました。
↑別の物件の懸垂バー。
廊下や水回りに設置することも多くあります。
壁から壁の間ですと、壁の中で補強が可能ですので取付部分もすっきりとします。
ちょっと特殊な例もご紹介します。
天井にある梯子のようなパイプ、こちらはどうでしょうか?
ちなみに画像右側は全て衣類などの収納になっています。
左側は有孔ボードですので、フックを必要な位置に取付けバックや衣類を掛けることができる様になっています。
↓衝撃の答えはこちら。
「雲梯(うんてい)」です。
長さがありますので、楽しみながらも結構なトレーニングになりそうです。
腕が伸びきり今にも落ちそうにぶら下がっている男は、久々に登場のサイトウでございます。
設計者自らチェック中で、決して楽しんでいる訳ではありません(とのことです。)
また物干しスペースに洗濯物が干しきれない時は、緊急の物干しスペースとしても活用できる様な計画となっています。
何が必要で何を快適と感じるかは人それぞれ。
だからこそ忌憚なく話し合い、クライアント様の価値観を確認し共有しながら設計に活かし、心地良い住居設計の提案をブラッシュアップしていきたいと考えています。